本・読書– category –
実際に読んで行動が変わった本だけを紹介します。自己啓発・ビジネス・お金・小説・実用書まで、ジャンルを問わず「これは買って良かった」と心から思える1冊だけ厳選してレビューしていくカテゴリです。
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本・読書
石井桃子と『新しいおとな』
クマのプーさんの日本語訳は、原文の柔らかさをそのまま移していて、いま読んでも古びない。訳したのは石井桃子という人で、1907年から2008年まで、101年を生きた。児童文学の翻訳者であり作家であり、晩年まで東京・荻窪の自宅で子どものための小さな図書... -
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森茉莉『贅沢貧乏』
贅沢というと、金がかかるものだと僕らはつい思う。だが森茉莉という人は、その前提そのものをひっくり返してみせた。家賃も払えないほど困窮していながら、紅茶と薔薇と自分の空想だけで、部屋をヨーロッパの宮殿に変えてしまう。今回はその代表作『贅沢... -
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武田百合子『富士日記』-天気と買い物だけでよかった十三年
日記をつけろと言われて、何を書けばいいのか分からなくなったことがある人は多いと思う。武田百合子という人は、夫にそう言われて日記を書き始めた。文章の勉強をした人ではない。それなのに、その日記は後に文学として読まれることになった。武田百合子... -
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高峰秀子『わたしの渡世日記』 銀幕の大女優が綴った飾らない半生
高峰秀子と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、『二十四の瞳』や『浮雲』のスクリーンの中の顔かもしれない。だが彼女の書いた文章を読むと、もうひとつの顔に出会う。5歳で銀幕に立ち、以来50年、出演作は300本を超えた大女優が、実は当代随一の書き手でもあ... -
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沢村貞子『わたしの台所』―名脇役女優が綴った、丁寧な暮らしの随筆
沢村貞子と聞いて、まず思い浮かぶのは彼女の顔ではなく声かもしれない。映画やテレビドラマに三百本以上出演し、主役を張ることはほとんどなかったのに、画面に映るたびに空気を変えてしまう名脇役だった。その沢村貞子が、女優としての顔とは別に、台所... -
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「短期に消耗されない価値を」——皆川明『ミナを着て旅に出よう』に学ぶ、長く使うという目
流行は追えるのに、長く使えるものは意外と少ないセールで気分よく買った服が、一年着ないうちに何となく飽きている。流行はいくらでも追えるのに、何年も付き合える一着はなかなか手に入らない。クローゼットを開けるたび、そのことを思い知らされる。『... -
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「10着」で足りると気づく——ジェニファー・L・スコット『フランス人は10着しか服を持たない』に学ぶもの選び
クローゼットは服で埋まっているのに、着る服がない朝、クローゼットの前で「着る服がない」とつぶやいたことが何度もある。ハンガーは服で埋まっている。それでも、今日これを着たいと思える一着がなかなか見つからない。仕方なく無難なものを引き抜いて... -
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『これがいい』と言える持ちもの——松浦弥太郎『日々の100』に学ぶもの選び
売り場で、いつも同じ棚の前で足が止まる食器屋で二つのマグの前から動けなくなることがある。値段もほとんど同じ、大きさも使い勝手も大差ない。それでも決められない。決め手がないというより、自分がどちらを本当に好きなのか分かっていない。だから店... -
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「これでいい」を選べる目|原研哉『デザインのデザイン』が教える、もの選びの物差し
同じに見える二つを前に、僕は毎回そこで立ち止まる家電量販店の売り場で、機能もほぼ同じ、値段も近い二つの製品を前に、僕はよく手が止まる。片方はスペック表の数字を全部盛りにして「これがすごい」と叫んでいる。もう片方はどこも尖っていないのに、... -
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「見覚えがあるのに、新しい」を選ぶ——佐藤オオキ『問題解決ラボ』
「見覚えがあるのに、新しい」——あの感覚の正体 気に入って長く使っているものを思い浮かべると、不思議と共通点がある。ひと目で「変わってるね」と言われるほど奇抜ではない。かといって、どこにでもある量産品でもない。手に取った瞬間は「あ、こういう... -
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「ふつう」がいちばん、強い——深澤直人『デザインの輪郭』
「ふつうがいちばんいい」と、あのデザイナーは言った 家電量販店で新しいものを選ぶとき、僕はいつも同じ迷いにぶつかる。目立つ機能、はっきりした個性、置くだけで部屋の主役になるかたち。そういうものに一度は惹かれるのに、家に持って帰ると数ヶ月で... -
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小さな選択が、顔になる——池波正太郎『男の作法』
天ぷらを、親の敵のように 池波正太郎に、有名な一節がある。天ぷらは「揚げるそばから、親の敵にでも会ったように」食べろ、というものだ。上品に箸を置いて会話を続けている場合ではない。揚がった瞬間がいちばんうまいのだから、冷める前に食え、と。乱...
